軟綿綿日記-中国/上海/嘉定-


また不良ですか?

日本へ輸出している部品に不良が出た。
・・・・また、ですか。

毎度の事ながらがっくりだ。
こういうときの私の役割は
良品の確保、それから原因追及と対策だ。

今回はねじ不良で、
日本側検査でねじゲージに入っていかない不良のものを
こちらに送り返してもらったところ、
中国工場側のねじゲージ(日本支給)による検査では合格になってしまった。

日本の常識的判断では、この場合
中国工場のゲージ磨耗の可能性が明らかに高かった。

しかし工場の言い分は、
日本支給のゲージでまだ数万回しか使用していないのに
磨耗するわけが無い。
日本の検査の方こそどうなんだ?

わあ、品質問題をだしておいてまず客先を疑うの?
そういう態度が気に入らない。


さて中国式口論の始まりだ。1,2,3、ファイティング!

口角泡飛ばし

声を張り上げて

こぶしを握り


・・・こうなるともう収拾がつかない。
問題解決よりもどうやって相手を負かしてやろうという
気持ちが先行する。
しかし、相手のあやまちを認めさせようとすることはケシテ
問題解決にはつながらない。
特に中国の場合、科学的・数字的データから
こういう理由によりどのような対応をすべきか客観的な
話し方をした上で、まず解決に向けて方向性を決める必要がある。
その結果として中国工場が間違っていたとしても
認めるか認めないかは重要ではないのである。
というより、あえてその問題には触れたがらない。

結局今回は冷静な第3者に入ってもらい
中国工場ねじゲージの検査をしてその結果から判断を下すことで
落ち着いた。

私は自分の血気さかんな若い血をのろい、
中日文化ギャップをまだまだカバーできない未熟さにあきれた。
小さい部分に拘泥して問題の全体を見失っては
いつまでたっても解決が後延ばしにされる。

相手のペースにはまってはいけない。冷静に、冷静に。
by senhuixin | 2004-10-15 20:05 | 中国ものづくり裏話

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中国上海・嘉定生活・ものづくり日記。         大学時代に旅先で生中国語と出会い、そのリズムと響きの虜になる。現在は中国各地方の人々と台湾同胞に囲まれ、日々是戦闘、惨敗もあり。2005年現在休養中。
by senhuixin
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