軟綿綿日記-中国/上海/嘉定-


台湾人の真似する中国人と中国人のふりする台湾人

台湾人の話す中国北京語は、ゆっくり、粘っこく、そして甘い。
または、大声で、せわしなく、ドモりにドモる。

上海に来て4年目、台湾系企業に勤めたこともあるし、
こちらは商機とばかりに、台湾人の移民が進んでいるので台湾人と触れ合う機会は多い。
冒頭で述べたように、台湾人の北京語は非常に癖があり、
聞いてすぐにそれとわかってしまう。あの、伍百なんて、北京語で歌っていても台湾人丸出し、“是”はどう聴いても“スー”だし、吉幾三もびっくり。
でも最近、ずっと台湾人だと思っていた人が、実はバリバリの上海人であったことが発覚し、ショックであった。彼は社内でも有名な台湾なまり北京語習得者であった。
(ただ、これが起因して社内では相当浮いている)

そこで、簡単な台湾風北京語口座;KEY POINT
①基本的にはゆっくりと言い聞かせるようにしゃべるのがコツ。
②単語の語尾にホーをつけよう。 例)明天ホー、十一点ホー、ホーホー
③語尾にラをつけよう。 例)我不会ラ
上級編:甘えてみよう。 例)拜托拜托ラー!!
④“SHI”の発音は“SI”でよい。(日本人にはこの方が楽です)
例)時間:スージエン 是:スー
⑤没関係・東西のXI(軽声)は一声にすると、ほら、ぐんと台湾風味アップです。
上級編:メイグアンシーラ!!

そのほかにも安微省・四川省・湖北省・北京なまり・・と色々あって、中国語は面白い。
でも安微なまりになりたいとは思う人は誰もいないが、台湾なまりは少し違い、
周りにもわざと台湾風中国語をしゃべる人々が少なくない。
但し、一般受けはあまりよくないので(気持ち悪がられる)、お勧めはしない。
逆に、台湾人は出身を聞かれても、福建省(一部台湾語と同じ方言)であるとか、甘粛省(中国文明発生地ですね)とか言うばかりで、台湾人であることを隠すことが多い。

歴史教育のせいで、台湾人をまだまだ毛嫌いする中国人が多いなか、
現実裕福な台湾人を目の当たりにし、その言葉に感化されていってしまう人も少なくない。
言葉はその人の文化背景を表す。台湾人に多少の憧れを抱いている中国人は、その言葉を操ることで一時の優越感を得られるのかもしれない。
しかしちなみに、上海人の台湾なまり君は、台湾同胞に勘違いされ、
台湾語で話しかけられたところ、ちんぷんかんぷんの為、皆にあきれられたのであった。

上海に来てはや4年目、日本に留学したことあるでしょう?なんて尋ねられるたびに、
日本人らしさ・美しい日本語を取り戻そうと、日本文学を読み直したりする今日この頃である。

追記:でも私は個人的に、男気のある台湾人が好きだ。
by senhuixin | 2004-08-01 22:30 | 独り言

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中国上海・嘉定生活・ものづくり日記。         大学時代に旅先で生中国語と出会い、そのリズムと響きの虜になる。現在は中国各地方の人々と台湾同胞に囲まれ、日々是戦闘、惨敗もあり。2005年現在休養中。
by senhuixin
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