江湖味の濃いおじさんにご馳走になり、
その後自宅まで送ってもらったときのこと。
「你这个人的最大毛病是什么呢~
・・・説走就走!」
(君の悪い癖はなにかっていうとねえ、
帰るっていったら本当にすぐ帰っちゃうところだよ)
お説教が始まりました。
お説教を黙って聞いているような性格ではないので、
「那有什么不好的?」
(それの何が悪いの?)
と少々反論してみました。
すると、
江湖おじさん 「当然不好的!」
少し怒り気味に答えます。
続けて、
江湖おじさん 「帰るといったら、すぐに帰るもんじゃないんだ・・・
そろそろ、と言ったら必ず引き止める人がいるから、
その人の面子を立てて、もうちょっと居てあげるのが礼儀ってもんだ。」
わたし 「ちょとってどれくらい?」
江湖おじさん 「1.2時間くらいかな」
わたし 「ふーん、それが中国の習慣なら学ばないとね」
江湖おじさん 「そうだ、そうだ」
面子をたてて私は自分の時間を1、2時間も犠牲にしないといけないのは
辛いなあ、と考えながら、
じゃあ、もし一時間で帰りたいときは
会ったら、すぐに
「我要走了(わたし帰らないと)」
なのか??と一人突っ込みをしていました。
無事家まで送ってもらい、
「じゃあ!」
と家に入ろうとすると、
江湖おじさん 「ちょっと、待った!
だからさっきも言ったじゃないか。この娘が。すぐに行っちゃ駄目だ!」
・・・・・。ああ、そういうことでしたか。
またひとつ勉強になりました。
私がすぐに家に入れる方法は、
彼が送ってくれている最中から、
「じゃあ」
と別れの挨拶をしなければならないのですね。
中国人はよくよくお名残惜しい民族なのだなあ。
その割には電話では、話し終わらないうちにすぐに切っちゃうけど。
むむむむむ。