私たちの中国ビジネスに必ずつきまとってくるのが、
日本と中国間の物の移動、つまり物流ですね。
当然のことですが、これ、命取りになりかねない
大変重要な部分を担っています。
最近日本の物流会社でも、中国向けの貨物を
Door to Door で安心してお届けします、
なんて謳ってぼろ儲けしていますが(失礼・・)、
本当に安心なのか大変な疑問を感じます。
中国では日本と違って、放っておいても
外国から来たものが自然と自分の手元に届くなんてことは
まずありえません。(個人対個人の場合は大丈夫なことが多いですが)
・通関申請と必要書類(契約書・INVOICE・PACKING LIST等)の提出
・通関による袖の下要求対応、コネクションの駆使
・木箱の場合は燻蒸証明及び検査委託提出
・物によっては様々な認証証明提出
・上記費用の発生
・その他続々トラブル発生
簡単にDoor to Door と言っても、
この間には様々な関門があり、受取人の積極的な協力なくしては
物は永遠に届かないのです。
最近、日本の物流会社に委託し、
日本から急ぎで中国へ部品を入れてもらう手配をしてもらいました。
上記のようなトラブル発生はつき物なので、
普通は品名をなるべく当たり障りの無いものにするのですが、
よりによって、一番ややこしい電気関係の品名をモロに書いてあり、
当然のように様々な書類の提出を求められるという始末。
このようなことは、前もって予期されることであり
対処のし様があったと思うのですが、
・物流会社の日本側と中国側との連携
・物流会社の知識と経験の無さ
に大いに問題が有るものと考えます。
日本の発送側はこういった事情がわからないから、
信頼のおける日本の会社へ全部委託しているのに、
まったくもって、裏切られる結末になるということは、
実はよく有ることなのです。
物流はものづくりの初めであり、終わりであります。
納期に追われているものづくりですが、折角完成したものが
物流で台無しになるのは本当に悔しいことですね。
中国の制度は複雑ですが、
自分も常に勉強していないと悔しい思いをし続けることになります。
改めて中国ビジネスの難しさを考えさせられました。