軟綿綿日記-中国/上海/嘉定-


カテゴリ:中国ものづくり裏話( 23 )



言い訳をさせない方法 2

勘の良い方は、前回の会議室のフリで、
大体どんなものか想像がつくと思いますが、
引き続き、中国ローカルスタッフ(幹部がメイン)の訓練方法について。

■沟通室と結果室

『沟通室』→沟通、とは話し合い、コミュニケーションの事であり、
       結果の出る前にトコトン相談する場所である。

『結果室』→その名のとおり、結果だけを持ち込む場所であり、
       まさにYES or NOの世界。

社内会議室をこの二つにはっきり分ける事によって、
社員全員に経緯と結果を分けるという意識をもたせることが出来ます。
社員は、結 果 室 と書かれた会議室に入る段階で
もう心の準備が出来ているわけで、コレは一種の心理作戦ですね。
もちろん、”結果”に行き着く前の”沟通”を忘れずに。


■議事録をとる習慣
ところで、ご存知の方は多いかもしれませんが、
伝統的な中国企業の会議室には、ホワイトボードなどはありません。
応接セットみたいなものがあって、
ただただお茶を飲みながらお話をする部屋のようなのです。
メモなどとりたくても、もう

テーブル低すぎっ


で、不可能です。ですから、中国の方には一般的に
議事録をとる習慣がありません。(最近少しマシになってきましたが)
しかも、余談ですが、冬など部屋の中が寒いので、
メモ取る指がかじかんで動かない・・・・・。

日本では当然なのですが、二つの会議室には
意識的にホワイトボードを用意しておき、議事録をとらせます。
これで証拠が残りますから、そう簡単に逃げられません。
しかし、彼らはこのようなホワイトボードを使ったことが
ほぼありませんので、つらつらと文章を書いていくことが
ありますが、一つ一つ訓練させましょう、ね。


■計画と結果を公開
さらに、この会社に行くと、壁一面には各プロジェクトの計画と
現状、結果が張り出されています。
会社ですから、やはり結果が全てなわけですね。
これが面子を重んじる彼らには結構な圧力になるようで、
頑張っているようです。
もちろん、ココまでやるのだから、結果を出した人への
報酬制度の方もしっかりしています。
まあこれはまた、追々お話しすることにしましょうか。

それでは、また!
by senhuixin | 2005-01-06 20:45 | 中国ものづくり裏話


言い訳をさせない方法 1

こう言っては悪いけど、中国人のいいわけは有名ですね。
文化の違いだからしょうがない、のだけど、
しかしビジネスにおいて、これはまるで良い事が無い。
私もよくありましたが、1時間、2時間話しても、

だから結局、結論は?

ということがしばしばあります。
言い訳とは自分を正当化する為、もしくは守る為のものであって、
反省の材料にもならなければ、今後の正しい方向付けにもならない。

私が中国で仕事をしてきて、少しわかった事。それは、


成功するには、まずは人を制すること。



人、の中でもまず先に自社社員を制すること。
そこでネックになってくるのが、この『言い訳』。
今日は、これを封じるユニークなシステムを紹介したいと思います。
実際に中国の経営者からおうかがいした方法を、
私なりに解釈しました。


■経緯と結果を切り離す

言い訳とは、結果が思わしくないときに、
自分に有利な経緯を事細かに説明して、その結果を曖昧にさせてしまう
一種の自己防衛術。
これは、ビジネスの対外交渉には使われる作戦のひとつではあります
が、社内でこれをやられては堪らないですね。

しかし、コレはわざと経緯と結果をごちゃ混ぜにする事によって
生じさせる錯覚なので、これらを切り離してあげれば良いだけ。
中国人は無意識のうちに自己防衛術を使い、
自分の頭の中もこんがらがっていますが、
訓練によって、直す事ができます。
簡単なことですが、初めのうちは黒板/ホワイトボードを
使用して思考を整理させるのが効果的です。

1.責任者だけを呼び面談をしましょう。
 何人もいると、皆しゃべりたがり、
 途中で話がごちゃごちゃになります。
 また、たいていそういう時は、
 面子の問題や、牽制しあうなどあって、
 本当の事実関係や本音が掴めません。
 必要があれば個別に面談するべきです。

 中国での鉄則:まずは個人ごとに情報を掴め!
 

2.結果から話させる習慣をつけさせましょう。
 もし滔滔と色々しゃべりだすようであれば、
 初めのうちは、黒板/ホワイトボードに
 結果だけ書かせるのも手です。

3.一問一答式で手短に話させましょう。
 皆さんお分かりかと思いますが、
 話していると、とにかく話が違う方向へずれますので、はい。


4.しかしそれでも、『可是(でも)・・・』が出てきます。
 これが重要で、あなたに救いを求めている証拠です。

そんなときは・・・↓


■熱鍋計=私は必ずあなたの見方である
なぜ言い訳という方法で自己防衛する必要があるのか、
考えてみると、中国人には、

☆自分が、
☆ひとりで、
☆手柄をたてよう!

という気持ちが強くあるような気がします。
しかし、その分失敗した場合に、
自分一人でその責任をとらなければならないから

怒られる、

評価が下がる、

など恐怖感が先走りして、言い訳という形になるのだと思います。
しかし、あなたは一人ではないのですよ、
という安心感を与えたらどうなのでしょう。
この作戦を、ある経営者は”熱鍋計”と呼んでいます。

 熱鍋計(釜ゆでの計):
 春秋戦国時代からあった酷刑のひとつで、
 煮え立った大釜の中に罪人が放り込まれる。
 (参考資料:尾鷲卓彦 『図説 中国酷刑史』 徳間書店)

あなたが失敗しても、この熱鍋の中に
一緒に飛び込む覚悟ですよ、という意味で使っているようです。
人の心をつかむ経営者は、
とにかく、一人であるという恐怖心を取り除き、
私とあなたは同じ目標をかかげる仲間である、
という意識を社員に持たせるのが上手ですね。

大事なのは、結果が出てから言い訳という形で
経緯を説明させる事ではなく、
結果の出る前の相談なのですから、
何かあったらすぐに話せるような雰囲気、
意識をつくりあげること、を忘れてはいけません。
言い訳には必ず理由があるのですから。


さてさて、上の二つの基本原則を使って、
ある会社では二つの社内用会議室を用意しています。

その名も、『沟通室』と『結果室』。

えー、今日は少し寒気がしてきましたので、続きはまた今度!
by senhuixin | 2005-01-04 22:28 | 中国ものづくり裏話


既成事実をつくれ?

猛烈に貴方との結婚を望んでいる女性が、

ある日突然、貴方に向かって、

「あなたの子供ができたの♡ よろしく。」

という話になったらどうします?

実は、同じような状況が、中国では、
ものづくりの検討段階である見積もり依頼時によく発生します。

こういうもの、つくれるかどうか検討してみてくれますか?

この図面、いくらでつくってもらえますか?

そういう意図のつもりが、
なぜか、ある日突然

「我们已経作好様品了!」
(もう、サンプル作ったから!)

と、なるわけです。

なんとも、手が早いですねえ。
熱心でやる気があるのはよくわかるのですが、
これって、犯則、ですよね。
(モチロン、ものにもよりますが。。)
見積もりも出していなければ、値段も決まっていないのに
思いだけが先行してしまっています。

ベンダーの表向きの言い分としては、
1.値段は何とかなる。日本企業に対しては、要は品質が問題なのだから、
 我々の技術力がいかに高いか、ものをみて判断をしてくれ。

2.作ってみれば、正確なコストが摑めるため、
 より正確な見積もりが提出できる。

のように分かれます。
どちらにしても、このサンプルが一発で合格することは
ほとんど皆無なのですが、それはさておき、

1の場合は、初期段階では値段を希望通りに進めてくれる可能性
大ですが、徐々に値段を上げてきます。
はじめのうちは、貴方を惹き付けるために猫かぶっていた女性が
結婚してから、だんだん本性を見せてくるのと同じでしょう。

2の場合は、若干誠実さを感じますが、
採用できなかった場合に誰が責任をとるのですか?
という問題になります。、(ものにもよりますが。)
一般的に、情の強い日本人は、(これも企業体質によりますが)
採用できなかった場合に、心をいためることになるでしょう。
貴方が勝手につくったんだから、私は知らない。
もちろんそうなんだけど、気持ちではなんだか同情をしてしまいます。
この弱さをつくところが、たまりません。


本日の教訓:

既成事実を作られる前に、
今は、お互いの相性を見る時期であることを
はっきりといっておきましょう。
既成事実を作られても、
動揺することなく、冷静な判断を下しましょう。
by senhuixin | 2004-12-08 00:15 | 中国ものづくり裏話


今年ももう12月。

蜜柑に栗にお芋に、新米に、色々なものが美味しい季節ですね。
でも12月に入り、今年も上海蟹が姿を消していくのを寂しく見守っています。

さて、この季節、私を悩ませることがあります。
それが、ボーナス。
中国では一年に一度、お正月前か後に、
給与の一か月分(民営企業では)を”奖金”として配ることになっています。

これは、ローカル・ごく一般的な、且つ一番簡単な
配布の方法なのですが、
これをそのまま、何の疑問も感じずに受け取るわけにはいきません。
評価制度など整っていない企業がほとんどですから、
普段からの"表現"とネゴにて、この1ヶ月分を何か月分に変えることができます。

さあ、今年はどういう流れになるか、対策を練っているところです。
最近は”談判”(ネゴ)の為に、
今年の自分の実績その他の資料をこつこつと作成しています。
日本ではなかなか考えられないことですが、
このお陰で自分を売るという技巧が少しだけ身についてきた気がします。
by senhuixin | 2004-12-04 20:54 | 中国ものづくり裏話


中国通関の難しさ

みなさん、搞定費って知っていますか。
今日は、中国で必ず発生するこの費用についての話題です。

最近出荷した設備の、物流関係費用を整理した資料を
チェックしていました。
今回、日本からの支給品発送時期に問題があり、
10月の国慶節(税関お休み~)に引っかかったため、
物が取り出せなくなってしまい、10日後にようやく搬入できたという経緯がありました。
事前に確認はしていたけど、遅延費用いっぱいとられているんだろうなあ、
と覚悟の上で見ていきました。


超期費、1000元。

滞(zhi4)扳費、4000元。


・・・うーん、やっぱりしっかりとられている。
外国から上海港にモノが届いてから、一定期間内(だいたい一週間)に
引き取らないと、一日ごとに超過費用がとられるのである。

えっと、続けて、

搞定費、1000元。






んん?なんですか、これは。
しかも発票(税の対象となる領収書のようなもの)が付いていない。
ちなみに、搞定、っていうのは、
口語で うまくやる、収める、解決するという意味を持つ言葉だ。

通関関係担当者を呼び、聞いてみると、

今回の支給品はただでさえ、休日に引っかかり遅れている、
しかも急ぎの件であるため、これ以上通関で何か問題がおきると大変。
だから、今回の通関と倉庫からの取り出しを順調に進めるために
使用したお金。
当然、発票は存在しない。

あ~、なるほど、要は袖の下・もしくは一席もうけたということですね。
確か、あの時に、
どんな関係を使っても、休み明けすぐにモノを出しなさい、という指示を出していた。
担当者は当然のように、こういう手段を使うのですね。
実際、モノは順調に入ってきたし、お陰で出荷時間に大きな影響が無かったのは、
ありがたい。ありがたい。のだけど。

しかし、中国海関、腐敗してますねえ、、、共産党社会ではしょうがないけど。
でも、なんとかしてよ、通関システム故障。
これでどれくらいのモノが上海港で待ちくたびれたか。
by senhuixin | 2004-12-02 13:38 | 中国ものづくり裏話


私を支えてくれた山羊たち

私を支えてくれた動物シリーズ第2弾。
言い出しにくいのですが、山羊、飼っていました。今の工場で。
いや、別にチーズが食べたいとかそういうことで買ってきたのではなく、
いつの間にか、そこにいたので飼いました。しかもツガイで。

ここで、山羊とはどういう生き物なのかワカラナイ人に写真付で説明を。
残念ながら、うちの山羊の写真は無いので、
山羊を愛する方たちのホームページから、少し似た雰囲気のコを
載せましょう。

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あのー、なんで山羊っていつもこの角度なんでしょう?
別のもあるかと思っても、こんなのとか。
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下記、barn yard さんのページから。この方はとっても山羊好きなんですね、
一言一言から愛おしさが伝わってきます。

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四角い目はどこを見てるかわからないけど、よく見て、聞いて、匂いにも敏感です。 
そして口の感触も重要な判断の材料となっているようです。
葉っぱについたクモの糸や虫のフンをいやがったり、毛虫をじっと見ていることもあります。 ハンスウしながら私の農作業をのんびりとながめていることもあります。
大きな声で呼んだり、満足げにノドを鳴らしたり、寝ころんでみたり、
体をすり付けて来たり、見ていて飽きることはありません。 
好奇心も旺盛で、鶏やウサギの小屋にはいったり、匂いをかいだりします。
とにかく成長が早く、来て一週間くらいは指をさかんに吸ったり、体の後ろにまわって乗っかってきたりしましたが、それは今ではしなくなりました。 

そのかわり遠くから走ってきて、頭をつけたり、体をひねって高くジャンプしたり、体の側面をずずっと私の足になすりつけたりします。

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もう、本当にこの通りなんですね。
私もよくジャンプキックされました。たまに、頭をこすりつけてきて、
甘えているのかな、と思いきや角で突いてきたりします。怖いです。
好奇心が旺盛、というのも良く解る気がします。
工場では別にちび黒犬を飼っていて、
彼をつれて山羊に挨拶に行ったのですが、とってもフレンドリーでした。
その後彼らは私のいないときでもちょくちょく遊んでいたようでした。


さて、続けましょう。

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名前を呼んでたまに返事をするのですが、これはアテにはなりません。  
体の匂いはそう強くありませんが、毛の全体はなんとなく油っぽいのはきっと虫除けの意味もあるんでしょうね。顔のわりには胴体、とくにお腹が大きいです。 でも、腰骨がでているので、やせている印象をうけます。 頭はゴツゴツしていて、体全体に固いんです。

目の間や下、背骨にそって掻いてやると、目を細めます。 あと、お腹をさするとこれまた気持がいいそうです。 最初は乳首をさわると嫌がりましたが、いまでは慣れたのでしょうか、ガニ股になってじっとしています。 そのようすはなんだかコッケイですが、かわいいものです。

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山羊は本当にお腹がものすごく大きいのです。
それが、また軟らかくて気持ちいいお腹なんですね。いつも撫で撫でしてました。
ただ、残念ながら、乳首は触ったこと無かったです。
(私はオスと仲良くしていたので)


私の場合、彼らとのふれあいはストレス発散の為でもありましたが、
段階を経て一歩一歩彼らとの距離を縮めることにある種の楽しみを覚えていました。
動物を畜生扱いする周りの中国の人達は私を変人扱いしていましたが・・・

大きくて怖そうな犬でも、無表情の山羊でも、
こちらにコミュニケーションをとりたいという意志があれば、
通じるものだな、というのが私の感想です。
そこいくと、人間はどうしてこんなに難しいのかなと思ってしまいます。
特に同じ言語をしゃべり同じ文化を持つ日本人が、実は一番通じにくかったりもします。
それは、日本人だから解るでしょう?とか日本人はみんな同じ感覚という考えが
強すぎて、お互いを理解しようとしないからなのだと思います。

外国でのものづくりの根本は
徹底した現地とのコミュニケーションのように思います。
それは、相手との違いを認めた上で、どのように協和していくのか、
というところなのでしょう。
『日本ではこうなんだから、その通りにしろ』
なんて押し付けたって無理な話ですよね。




それから、ちなみに山羊は紙はたべません。
何回も試しましたが、無視され続けました。
by senhuixin | 2004-11-23 22:42 | 中国ものづくり裏話


私を支えてくれた犬たち


動物といえば、私が中国で職についてから、
陰ながら私を支えてくれたのが彼らであった。
前の職場では、毎日残業で疲れた私を待っているみたいに、
仲良くしていた小さなメス犬が家まで送ってくれた。
電灯の無い暗くて静かな道をてくてく歩く。
犬は私を先導して、前を歩く。
でもたまに寄り道をしてどこかに消えてしまうが、またどこからとも無く現れて、
前を歩く。
家に着くまでに車通りの多い道路をひとつ渡らないといけないのだが、それも慣れたもので、すいすいすいーっと渡ってしまうのだった。(たまに私が渡り損ねる)
その犬が妊娠をしていたのには気づいていたが、その後、産後のひだちがよくなかったのだろうか、そのまま姿を消した。

数週間たった後、今度は隣の工場の老いぼれ犬が散歩がてら、
私を家まで送ってくれるようになった。
こいつはどうにも年寄りだから、あの大通りを渡るのが少し苦手なようだった。
行きはいつも私が一緒に渡っていたので安心だったが、帰りは心配だった。
でも、翌日また同じように現れるので、一人でなんとか渡れるようだった。
彼も寄る年波に勝てず、いつの間にかいなくなっていた。

前にこのブログでも紹介したが、一番仲良くしていたシベリアンハスキーみたいな”将軍”は、私のグチ友であった。前の職場でも日本人は私だけだった為、グチを言うにもなかなか難しい環境にあった。また、当時私の中国語レベルがまだまだであったのと、職場の連中は田舎の方が多かった為に、訛りがひどく、普通語での会話が困難でもあった。そんな中、昼休みのちょっとした時間を”将軍”と一緒に過ごすのが日課になっていた。彼は私と掃除のおばちゃん以外とはめったに付き合いも無かったようだが、その分数少ない友達である私にはわりと優しかった。

毎年年末になると、食われてしまった彼を思い出し、懐かしむことにしている。
by senhuixin | 2004-11-22 00:13 | 中国ものづくり裏話


物流会社に受不了

私たちの中国ビジネスに必ずつきまとってくるのが、
日本と中国間の物の移動、つまり物流ですね。

当然のことですが、これ、命取りになりかねない
大変重要な部分を担っています。
最近日本の物流会社でも、中国向けの貨物を
Door to Door で安心してお届けします、
なんて謳ってぼろ儲けしていますが(失礼・・)、
本当に安心なのか大変な疑問を感じます。

中国では日本と違って、放っておいても
外国から来たものが自然と自分の手元に届くなんてことは
まずありえません。(個人対個人の場合は大丈夫なことが多いですが)

・通関申請と必要書類(契約書・INVOICE・PACKING LIST等)の提出
・通関による袖の下要求対応、コネクションの駆使
・木箱の場合は燻蒸証明及び検査委託提出
・物によっては様々な認証証明提出
・上記費用の発生
・その他続々トラブル発生

簡単にDoor to Door と言っても、
この間には様々な関門があり、受取人の積極的な協力なくしては
物は永遠に届かないのです。

最近、日本の物流会社に委託し、
日本から急ぎで中国へ部品を入れてもらう手配をしてもらいました。
上記のようなトラブル発生はつき物なので、
普通は品名をなるべく当たり障りの無いものにするのですが、
よりによって、一番ややこしい電気関係の品名をモロに書いてあり、
当然のように様々な書類の提出を求められるという始末。

このようなことは、前もって予期されることであり
対処のし様があったと思うのですが、
・物流会社の日本側と中国側との連携
・物流会社の知識と経験の無さ
に大いに問題が有るものと考えます。

日本の発送側はこういった事情がわからないから、
信頼のおける日本の会社へ全部委託しているのに、
まったくもって、裏切られる結末になるということは、
実はよく有ることなのです。

物流はものづくりの初めであり、終わりであります。
納期に追われているものづくりですが、折角完成したものが
物流で台無しになるのは本当に悔しいことですね。
中国の制度は複雑ですが、
自分も常に勉強していないと悔しい思いをし続けることになります。

改めて中国ビジネスの難しさを考えさせられました。
by senhuixin | 2004-10-24 13:21 | 中国ものづくり裏話


また不良ですか?

日本へ輸出している部品に不良が出た。
・・・・また、ですか。

毎度の事ながらがっくりだ。
こういうときの私の役割は
良品の確保、それから原因追及と対策だ。

今回はねじ不良で、
日本側検査でねじゲージに入っていかない不良のものを
こちらに送り返してもらったところ、
中国工場側のねじゲージ(日本支給)による検査では合格になってしまった。

日本の常識的判断では、この場合
中国工場のゲージ磨耗の可能性が明らかに高かった。

しかし工場の言い分は、
日本支給のゲージでまだ数万回しか使用していないのに
磨耗するわけが無い。
日本の検査の方こそどうなんだ?

わあ、品質問題をだしておいてまず客先を疑うの?
そういう態度が気に入らない。


さて中国式口論の始まりだ。1,2,3、ファイティング!

口角泡飛ばし

声を張り上げて

こぶしを握り


・・・こうなるともう収拾がつかない。
問題解決よりもどうやって相手を負かしてやろうという
気持ちが先行する。
しかし、相手のあやまちを認めさせようとすることはケシテ
問題解決にはつながらない。
特に中国の場合、科学的・数字的データから
こういう理由によりどのような対応をすべきか客観的な
話し方をした上で、まず解決に向けて方向性を決める必要がある。
その結果として中国工場が間違っていたとしても
認めるか認めないかは重要ではないのである。
というより、あえてその問題には触れたがらない。

結局今回は冷静な第3者に入ってもらい
中国工場ねじゲージの検査をしてその結果から判断を下すことで
落ち着いた。

私は自分の血気さかんな若い血をのろい、
中日文化ギャップをまだまだカバーできない未熟さにあきれた。
小さい部分に拘泥して問題の全体を見失っては
いつまでたっても解決が後延ばしにされる。

相手のペースにはまってはいけない。冷静に、冷静に。
by senhuixin | 2004-10-15 20:05 | 中国ものづくり裏話


諦めの底に有るもの③

多品種小ロットという形は中国の得意とするところではない。
もちろん逆にそれがビジネスの狙い目という考え方も
できるのだけれど、その点はまた別の機会にお話しすることにします。

大抵の工場は小ロットでは請け負えないと拒絶されてしまう。
上手い具合に工場が見つからないと、
そこを無理やりお願いして、製作をしてもらわなくてはならない
というのが現状である。
こんなときに役立つのが普段からの顔の広さと
人間的魅力だと思う。

前回の続きだが、明日の納品を控えているのに行き詰ってしまい、
総経理からも、もうお手上げ状態といわれ絶望してしまった。
しかし、ここまで来て諦めて帰るわけには行かなかった。
かといって、騒ぎ立てても、もうしようのないところまで来ていた。
そこで、最後の手段、お願いと仲間意識攻撃。


私はまず、今回の協力について丁重にお礼を言った。
同時に我々は供給側として、仲間として、
ともに頑張らないといけないことを説いた。
(日本的観点から見たら、予定通りモノが作れない
工場側に問題が有るのだが。。。それはさておき)

そして、現状問題点の整理と、
明日、明後日以降の最低必要数量をまとめたものを手渡した。

最後に、この数量が揃わなければ、工場側だけでなく、
うちの会社、それから何よりもお客様の信用問題、
ひいては弁償j問題につながることを慎重に伝えた。
そして、苦難の表情で
本当にもう残された道はないのか。
もし無いのであれば、
供給側を代表して私が責任を取る
という意味で別の方法を考え無くてはならないと言った。

・・・30分後、

没办法,你表现得太好了。


結局、その晩は二手に分かれ、
一組は明日の納入分(本当に必要分のみ)の緊急手配と
一組は明後日以降の納入にあわせて金型再修理をつづけ、
皆さんの2日間の睡眠の代償でモノは無事に納入された。


中国で仕事をしてきて、私が自分が一番学んだことは、
人の心をどうやって集めるか、ということだと思う。

あなたが誠意をもてば相手も同じように答えてくれる。
人が動いている仕事だから、結局そういうところにたどり着く。
by senhuixin | 2004-10-02 11:59 | 中国ものづくり裏話

    

中国上海・嘉定生活・ものづくり日記。         大学時代に旅先で生中国語と出会い、そのリズムと響きの虜になる。現在は中国各地方の人々と台湾同胞に囲まれ、日々是戦闘、惨敗もあり。2005年現在休養中。
by senhuixin
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