明日からまた出張です。
今回は江蘇省の儀征、大豊という、これまたマイナーなところ。
それぞれ上海から5時間、6時間離れており、
今回も例によってシンドイ出張になるんだろうなあ、と今からげんなりです。
そんななか、小さな楽しみが、
現地の様々な犬ころを見つけること。
田舎に行けばいくほど犬が大きな顔して歩いているのが面白い。
足の長い犬や、カラフルに色づけされたヤツ(ものすごくうそ臭い)、
ハーフ犬から、血が入り混じりすぎてわけのわからん顔したヤツまで、
とにかく何でもありの状態。
でも、現代日本と決定的に違うのが、しょせん犬は畜生という考え方。
田舎の家庭では何匹も犬を飼っているところが多いが、
ペットととして愛でる、というよりも、
『とりあえずいっぱいいるから、なんかの役に立つから飼っておこう』
という感覚で一緒に暮らしている。
だから私が犬ころたちと遊ぼうとすると、とかく変わりもの扱いされる。
中国の工場では犬を飼っているところが多いが、
以前私の勤めていたところにも大きな狼みたいな犬がいた。
こいつを将軍となづけて、毎日可愛がっていたのだが、
私が社を去ってから、数ヵ月後に食われて死んだ。
春節前の出来事だったので、
ただただこれが中国事情なのだと、自分を説得するしかなかった。
彼が他界してから、新しい犬友も数匹できたが、
それぞれ知り合って数ヶ月で、びくとも動かなくなった。
硬く冷たくなりはてた姿をみても、悲しむ者はおらず、
会社の人たちは事務的に始末するだけだった。
さて、明日行く工場にはまだ数匹子犬がいたかしら?
短い尻尾をぱたぱたいわせて、ころころ走り回っているかしら?