軟綿綿日記-中国/上海/嘉定-


犬友

明日からまた出張です。
今回は江蘇省の儀征、大豊という、これまたマイナーなところ。
それぞれ上海から5時間、6時間離れており、
今回も例によってシンドイ出張になるんだろうなあ、と今からげんなりです。

そんななか、小さな楽しみが、
現地の様々な犬ころを見つけること。
田舎に行けばいくほど犬が大きな顔して歩いているのが面白い。
足の長い犬や、カラフルに色づけされたヤツ(ものすごくうそ臭い)、
ハーフ犬から、血が入り混じりすぎてわけのわからん顔したヤツまで、
とにかく何でもありの状態。

でも、現代日本と決定的に違うのが、しょせん犬は畜生という考え方。
田舎の家庭では何匹も犬を飼っているところが多いが、
ペットととして愛でる、というよりも、

『とりあえずいっぱいいるから、なんかの役に立つから飼っておこう』

という感覚で一緒に暮らしている。
だから私が犬ころたちと遊ぼうとすると、とかく変わりもの扱いされる。


中国の工場では犬を飼っているところが多いが、
以前私の勤めていたところにも大きな狼みたいな犬がいた。
こいつを将軍となづけて、毎日可愛がっていたのだが、
私が社を去ってから、数ヵ月後に食われて死んだ。
春節前の出来事だったので、
ただただこれが中国事情なのだと、自分を説得するしかなかった。

彼が他界してから、新しい犬友も数匹できたが、
それぞれ知り合って数ヶ月で、びくとも動かなくなった。
硬く冷たくなりはてた姿をみても、悲しむ者はおらず、
会社の人たちは事務的に始末するだけだった。

さて、明日行く工場にはまだ数匹子犬がいたかしら?
短い尻尾をぱたぱたいわせて、ころころ走り回っているかしら?
by senhuixin | 2004-08-19 23:43 | 独り言

<< 食事時の不思議、排泄時の不思議      食われてあなたはワタシとなる >>

中国上海・嘉定生活・ものづくり日記。         大学時代に旅先で生中国語と出会い、そのリズムと響きの虜になる。現在は中国各地方の人々と台湾同胞に囲まれ、日々是戦闘、惨敗もあり。2005年現在休養中。
by senhuixin
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
私の情報源
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧